
沖縄に新たな観光の風を吹き込む「ジャングリア沖縄」の挑戦
USJを再建した森岡毅氏が仕掛ける、北部エリアの活性化を目指す大規模プロジェクト
2023年7月25日、沖縄本島北部に新テーマパーク「ジャングリア沖縄」がグランドオープンする。本プロジェクトは、かつてユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)の経営をV字回復に導いたことで知られる森岡毅氏率いる株式会社刀が手掛けるもので、単なる観光施設ではなく、沖縄観光の新たな潮流を生み出すことを目指している。 森岡氏は会見で、ジャングリア沖縄のコンセプトについて「興奮、贅沢、解放感の3つを軸に、人間の本能に訴求するエンターテイメントを提供する」と語った。同パークは、従来の観光スポットとは一線を画し、訪れる人々の感性を刺激する体験型コンテンツを数多く揃えているのが特徴だ。 例えば、パーク内には沖縄の豊かな自然を活かしたアクティビティが充実。ジャングルの中をジップラインで駆け抜けるアトラクションや、マングローブ林でのカヌー体験など、大人から子供まで幅広い層が楽しめる。さらに、現地の食材を使った料理教室や伝統工芸のワークショップなども用意され、沖縄文化の魅力に触れる機会も豊富だ。 森岡氏はまた、ジャングリア沖縄が北部エリアの活性化に果たす役割についても言及した。「これまで沖縄観光は南部に重心が寄っていたが、北部にも魅力的なスポットは数多くある。ジャングリア沖縄を起点に、周辺地域への波及効果を生み出していきたい」と、地域経済への貢献にも意欲を見せた。 実際、パークの建設にあたっては地元企業の積極活用が図られており、雇用創出や技術向上などの面でも地域に好影響をもたらしている。加えて、北部の魅力を国内外に発信することで、新たな観光客の呼び込みにも一役買うことが期待される。 ジャングリア沖縄は、沖縄観光の常識を覆す新たな挑戦として注目を集めている。森岡氏の手腕と、沖縄の持つポテンシャルが融合することで、日本を代表する観光地としての地位を確立できるかもしれない。7月の開業を楽しみに待ちたい。Fonti: